ニュージーランドでのパソコンの買い方と注意点を解説します。
ニュージーランドにワーキングホリデーや留学などで長期滞在をする場合に、パソコンが壊れてしまったり、不具合が生じたりして、購入を検討しなければならない場面になることもあります。
そして、そんな時、、、
・パソコンに詳しくないけど、そこそこしっかりしたパソコンを、いい値段で購入したい ・ニュージーランドでパソコンを購入して、日本語でパソコンを使えるか不安だな… ・もしかしたら、日本で買って送ってもらう方がいいのかな…
など、いろいろな考えが頭をよぎり、「どうしよう…」とパニックになりますよね(笑
そこで、この記事では、
・パソコンを購入する際に知っておいた方がいい4つの数字
・ニュージーランドでパソコンを購入する4つの方法
・ニュージーランドのパソコンを日本語設定にする方法
を解説します。
①海外のパソコンのスペックの選び方
海外でパソコンを選ぶ上で見ておきたい数字はこの4つです。
※日本で購入する場合も同じです。
・Memory(RAM):メモリ ・Storage:ストレージ ・Processor(CPU):プロセッサー(CPU) ・Display:ディスプレイのサイズ
それぞれの役割としてはざっくりとこんな感じです。
これを踏まえた上で、実際にパソコンを比較していきます。
②ニュージーランドでのパソコンの買い方の比較
ニュージーランドでパソコンを購入する方法としては、4つの方法があります。
4つの予算やどれくらいパソコンで操作したいかにもよると思いますが、コスパや長期的な使用を考えると、「ニュージーランドで購入する4つの方法」よりも、日本のサイトからパソコンを購入して送ってもらった方が、帰国後もストレスなく長く使える気がします。
※ちなみに僕自身は、ニュージーランドのWarehouse StationeryでNZ$199の最安値パソコンを買い、CPUは3未満の「Intel Celeron」というものですが、ブログ記事作成やインターネット閲覧はほとんど問題なくできているので、文章作成やネット閲覧のみであれば、最安値パソコンを検討してもいいかもしれません。
③日本のオンラインショップで購入して送ってもらう方法と費用
日本からパソコンを送ってもらう方法は大きく分けるとこの2つです。
⑴家族や友人に送ってもらう
⑵配送代行サービスを使う
⑴家族や友人に送ってもらう
ネット注文で実家や友人の家を指定して、そこからニュージーランド送り先住所に郵便局で送ってもらう方法です。
ちなみに送ってもらう方法としては、EMS(Express Mail Service)という国際スピード郵便サービスを使います。
日本郵便より
やり方としては、送ってほしいものを、家族や友人が郵便局の窓口に持っていき、EMSラベルというものに送り先住所などを記入すれば、送ることができます。
値段は大きさや重さによって変わってくると思いますが、1万円ほどで送ることができます。
⑵配送代行サービスを使う
御用聞きJAPANより
御用聞きJAPANという配送代行サービスを使って、ネット注文や、オススメ商品の選定からやってもらえて、手数料が14.4%というサービスがあり、僕自身も実際に日本のサイトで57860円のパソコンの見積もりを無料で取ってもらいましたが、EMSの送料で1万円ほど、14.4%の手数料(1万円ほど)と合わせて約8万円で配送することができました。送料と手数料でパソコンの料金から2万円ほど追加費用はかかりますが、それでもニュージーランド内で購入するよりもコスパはよく、日本語のキーボード、日本のコンセントの形状(プラグA)なので、長期的な使用の場合は選択肢としてはありかなと思います。
また、僕自身はこのサービスの中で、キーボードカバーとPCケースも欲しいことを伝えたところ、パソコンに合うキーボードカバーとPCケースをサクッと選んで見積もりを提示してくれたので、非常に便利に感じました。パソコンと合わせて付属品の購入も検討している場合にも、この配送代行サービスはおすすめです。
この配送代行サービスをお願いする場合に必要な情報は、
・名前
・電話番号
・ニュージーランドの送り先住所
の3つのみで、決済はクレジットカードでもデビットカードでも可能だったので、すぐに欲しい場合は家族や友人にお願いするよりもスムーズに手続きができます。
④ニュージーランドのパソコンを日本語設定にする方法
⑴キーボードの日本語入力の設定
セットアップが終わったら、日本語で入力できるようにします。
※セットアップ方法を知りたい方は「海外で購入したパソコンをセットアップする手順」へ
まず、左下にあるWindowsの「スタートボタン」をクリックして「Settings」をクリックします。
次に「Time & Language」をクリックします。
「Language & region」をクリックすると、
「Preferred languages」の「Add a language」をクリックして、「Japanese」を選択して「Install」をクリックします。
日本語のインストールが終わった後、下のタスクバーの「ENG」をクリックすると、日本語(Japanese)が選択できるようになっています。
日本語(Japanese)を選択すると、「あ」と「A」の表示になり、日本のパソコンと同じように入力ができるようになります。ただし、日本のパソコンと違い、「半角/全角キー」がないため、画面下のタスクバーをクリックして、ひらがな入力からローマ字入力に変更する必要があります。
⑵Widowsの日本語表示の設定
ちなみに、日本語をインストールした後で、もう一度、「Windowsのスタートボタン」→「Settings」→「Time & Language」→「Language & region」と進んで行くと、「Windows display language」という項目があります。
「English (United States)」をクリックすると、「日本語」が選べるようになってます。
日本語をクリックすると、「日本語の表示にするには、サインアウトする必要があります」というメッセージが出てくるので「Sign out」を選びます。
サインアウトして、パソコンが再起動した後は、日本語表示になります。
※Windowsには、Single Language(単一言語エディション)のものとMulti Language(複数言語エディション)のものがあり、Single Languageのパソコンだと、日本語表示ができないかもしれません。
※自分のパソコンのWindowsが、Single LanguageかMulti Languageかは「設定」→「システム」→「バージョン情報」→「Windowsの仕様」で、エディションの横にWindows 11 Home Single Language」と書いてあれば、日本語表示にできない可能性があります。
補足
セキュリティソフトとOfficeは購入すべきか
ニュージーランドで買ったパソコンも、セットアップ&キーボードの日本語設定ができれば、あとは日本のパソコンと同様の使い方でOKですが、海外のパソコンでセキュリティソフトをどうするか、Officeは購入すべきか迷う方もいると思うので、僕個人の考えを紹介します。
⑴-1セキュリティソフトを購入すべきか
基本的にはセットアップ時点で入っているWindows セキュリティ(Windows Defender)で問題なく、ほかの有料ソフトを購入する必要はありません。
無料で初めから入っているWindows セキュリティで本当に大丈夫なの?と思われた方もいるかもしれませんが、最新のセキュリティソフトを評価する第三者機関「AV-TEST」の結果では、上位の成績を収めて高く評価されています。
確かにWindows セキュリティの実装当初は、「ないよりはまし」程度の評価だったため、有料のセキュリティソフトが必要だと言われていましたが、Windows10以降は大幅に改善され、現在では有料ソフトを購入せずとも、問題なくパソコンをウイルスから守ることができます。
⑴-2Windowsセキュリティの設定
右下にある三角のようなマークをクリックして、Windows セキュリティを選択します。
セキュリティの概要のページに行くと思います。
基本的に初期設定のままで、十分セキュリティ対策がなされていますが、ランサムウェアという悪意のあるソフトウェア対策が初期設定では、オフになっているので、ランサムウェアを防止する設定を追加で行います。
赤い□で囲んである「ウイルスと脅威の防止」をクリックします。
スクロールしていくと、一番下に「ランサムウェアの防止の管理」があるのでクリックします。
「コントロールされたフォルダーアクセス」をオンにします。
これでランサムウェアに対する防御機能がオンになりました。
⑵-1 Officeは購入すべきか
個人的には、「GoogleのOffice互換ソフト+メモ帳(Note Pad)」で十分だと思います。
もちろん、会社や学校などで、Microsoftofficeを使っていて、仕事や学校の資料を作りたい場合は、互換性の面で購入した方がいいと思いますが、ニュージーランドに住んでいて、個人で文書作成や表計算、プレゼンテーション資料やデザインをしたい場合は、 Googleアカウントとインターネット環境があれば、無料で使えるGoogleドキュメントやGoogleスプレッドシート等で十分です。
また、オフライン上でも文書作成をしたい場合には、Windowsにデフォルトで入っているメモ帳(Note Pad)で文書作成ができるので、個人的にはそこまで問題ないと個人的には思います。
⑵-2 GoogleのOffice互換ソフト(Googleドキュメントなど)の導入方法
インターネットで「Google Chrome」と検索します。
※クリックすると、直接リンクにとべます。
一番上に出てくる「Google Chromeブラウザ Google Chrome公式サイト」という名前のページをクリックします。(ページの名前は、この画像と違っても問題なくダウンロードできます)
「Chromeをダウンロード」をクリックします。
「Google Chrome」がダウンロードできます。
「Google Chrome」を開いて、右上の「ログイン」でIDとパスワードを入力してログインします。(アカウントを持っていない場合はアカウントを作成してからログインます)
ログインした後、右上の・が9個ある「アプリランチャー」というマークをクリックすると、「Googleマップ」や「Google Play」と一緒に、GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートが出てきます。
GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートでデータを作成するとGoogleドライブに保存に保存されるので、一度保存したデータを次回使用する場合は、Googleドライブをクリックして、そこからファイルを選択します。
⑵-3 「Google Chrome」のブラウザをWindowsセキュリティで保護する
Microsoft Edgeでインターネットを使う時には、Windowsセキュリティの初期設定で、防御機能がついているのですが、Google Chromeには、防御機能がついていないので、防御機能をつける設定をしていきます。
「Google Chrome」で「Microsoft Defender Browser Protection」と検索します。
※クリックすると、直接リンクにとべます。
「Microsoft Defender Browser Protection Chrome ウェブストア」をクリックします。
「Chromeに追加」をクリックします。
「Microsoft Defender Browser Protectionを追加しますか?」と聞かれ、「拡張機能を追加」をクリックすると、右上の拡張機能に追加されます。
これで「Google Chrome」のブラウザをWindowsセキュリティで保護する設定が完了しました。
⑵-4 メモ帳の使い方(オフライン時の文書作成用)
左下にあるWindowsの「スタートボタン」をクリックすると、既にインストールされているアプリが出てきます。スクロールして下の方に行くと、「メモ帳(Note Pad)」が入っているので、それをそのまま使えます。
メモ帳は、Officeのような細かい設定はできないですが、文書作成は下の画像のように問題なくできます。
⑶オフラインでもどうしてもOfficeを使いたい場合
⑵でGoogleのOffice互換ソフトを使えば、文書作成や表計算、プレゼンテーション資料の作成は行えますが、オフラインでもOfficeを使いたいという方もいると思うので、4つの選択肢と費用を簡単にまとめたので、参考にしてください。
なるべく費用を抑えたい場合は、無料で使えるOpen Officeを使ってみて、使いにくければ、WSP Officeを無料体験で利用して、購入を検討する形がいいかと思います。
※どのソフトも海外からでも、オンライン版を購入すれば、ダウンロードして使用できます。
・Open Office
Open Officeの公式サイトから詳細を確認する
・WPS Office
Amazonで価格をみる
・Micorsoft Office2021の永続版
Amazonで価格をみる
・Microsoft365
Microsoftの公式サイトで価格を見る
海外で購入したパソコンをセットアップする手順
基本的には、購入したパソコンを起動して、画面の指示に従って入力すれば5分ほどでセットアップは完了するので、問題ないですが、英語表記なので、全画面を画像で解説します。
また、自分で英語表記で書かれている内容を知りたい場合は、Google翻訳のカメラを使うとサクッと翻訳してくれます。
⑴地域を選択します。(ニュージーランドにいる場合はNew Zealandを選択)
⑵キーボードの言語を選択します。
下の画像では、「Japanese(日本語)」を選択していますが、最初のキーボード言語を日本語にしたら、全て半角のカタカナ入力になってしまい、この先で行うネットワークに繋げる際に必要なパスワードの入力や、MicrosoftアカウントのIDとパスワードの入力をローマ字入力できなくなってしまったため、この時点では「English(英語)」を選択しましょう。
⑶ネットワークに接続します。
おそらく滞在先のWiFiを使っているはずなので、ネットワーク名(SSID)とパスワードを入力して、「Next」をクリックします。
⑷Microsoftのライセンス認証をします。
基本的には「Accept」しか選択肢がないため、クリックすればいいと思いますが、もし内容をしっかりと読みたい場合は、スマホでGoogle翻訳を開いて、「カメラ」を起動させると、画像の英語を読み込んで日本語に翻訳してくれるので、確認してみてください。
⑸Microsoftアカウントにサインインします。
ここでMicrosoftのIDとパスワードを入力します。もし、IDやパスワードを忘れてしまった場合は、セットアップ後に、アカウントの切り替えもできるため、新しくアカウントを作ってしまってもいいと思います。
⑹パソコン起動時のPINを決めます。
⑺PINを入れると、Microsoftのアカウントが認証されます。
⑻デバイスのプライバシー設定をします。
基本的にはすべて「Yes」を選択すればOKです。
⑼パソコンを使う目的を選択します。(ゲーム、ビジネスなど)
⑽Microsoft365の無料試用版を使うためのアクセス許可を求められます。
無料試用版の後、サブスクリプションを解除しないと課金が必要になるので、お金を払いたくない場合は「Decline(却下)」を選択しましょう。
⑾100GBのクラウドストレージの追加を勧められます。
基本的には有料のサブスクリプションサービスなので、お金を払いたくない場合は「Decline(却下)」を選択します。
⑿ここまで行うと、セットアップが完了します。
無事セットアップができたら、「パソコンを日本語設定」していきましょう。
購入しようとしているパソコンがほかの国でも使えるか確かめる方法
基本的に購入したパソコンをほかの国で使おうとした場合に気を付けることは
・コンセントのプラグ形状
・電圧
の二つです。
コンセントのプラグの形状は日本とニュージーランドでは違うため、変換プラグが必要になりますが、パソコン以外で、スマホの充電などでも変換プラグは使うため、改めて購入する必要はないはずです。
電圧については、パソコンを充電するACアダプターの表示の中で「INPUT100-240V」と書いてあれば、変圧器を使わずに世界中どこでも使うことができます。
ニュージーランドで購入したパソコンを日本で使うには?
基本的には先ほどの話と同じで、
・コンセントのプラグ形状
・電圧
の二つを気を付ける必要があります。
電圧については、先述した通り、パソコンを充電するACアダプターの表示の中で「INPUT100-240V」と書いてあれば、変圧器を使わずに日本でも使うことができます。
問題は変換プラグですが、これもAmazonで「変換プラグA型」「海外電化製品を日本で利用 変換プラグ」といったキーワードで検索すれば、ニュージーランドの電化製品を日本のコンセントで使うための変換プラグが出てきます。
Amazonで確認する
ちなみに、パソコンの購入に伴って、古いパソコンは処分したいという方は「ニュージーランドでパソコンが壊れた時の対処法と捨て方」をご覧ください。
また、変換プラグのほかにも、日本からニュージーランドに来る際に持っていくべきものを網羅して開設した記事もあるので、これからニュージーランドに行く予定の方はこちらの記事もチェックしておきましょう。(後日、投稿予定)