ニュージーランドにワーホリする時の入国審査の流れと注意点について解説します。
・ニュージーランドのワーキングホリデービザも取得し、航空券も手に入れ、あとは出発♪ ・でも、本当にこれだけでニュージーランドに入国できるのかな… ・コロナ禍でいろいろ入国制限がかかっていたらしいけど、今はどうなんだろう…
ワーキングホリデービザの取得方法については、たくさんのWEBサイトの記事がありますが、ワーキングホリデービザを取得してから入国するまでの話となると、なかなかネットを探しても、しっくりした情報がないものです。
また、2022年6月までは、コロナ対策で入国制限が厳しかったことから、それまでの情報も混じっていて、調べていて、どれが正しい情報なのか…と感じるかもしれません。
この記事では、コロナ対策が全面的に解除された後の2023年3月にワーキングホリデービザを使って入国した実体験をもとに、ニュージーランドにワーホリする時の入国審査の流れと注意点について解説していきます。
①入国審査で必要な書類
パスポート
ワーキングホリデービザの申請時点で保有しているはずなので、問題ないと思います。ただし、残存期間が「入国日より1年3ヶ月以上」必要なので、確認しておく必要があります。
ワーホリビザの電子データを印刷したもの
こちらも既に取得済みだと思うので、問題ないと思いますが、オンライン申請して取得したワーキングホリデービザの電子データを5部ほど印刷していくことをおすすめします。(入国時点では5部も必要ないですが、仕事が変わるたびに、職場に提出する必要があるため)
ちなみに、ワーキングホリデービザを取得していない方は取得方法の記事(後日、作成予定)もご覧ください
残高証明書(4200NZドル相当の残高)
ニュージーランド移民局のウェブサイト「応募できる方(WHO CAN APPLY)」の中で「滞在には少なくとも NZ $4,200 が必要」と明記されており、
ニュージーランド移民局のウェブサイト「応募できる方(WHO CAN APPLY)」より
「条件(CONDITIONS)」の「入国を拒否する場合」中で、「ビザの条件で必要とされる旅行または資金の証拠を提供できない場合」と明記されています。
ニュージーランド移民局のウェブサイト「条件(CONDITIONS)」より
銀行の窓口で、英文の残高証明書がほしいことを伝えると、発行してもらえますが、銀行によっては、即日発行ではなく、1週間ほどかかる場合もあるため、出国の2~3週間前には銀行で手続きすることをおすすめします。
各銀行の英文残高証明書の発行の仕方は「銀行名 英文残高証明書」で検索するとやり方が出てきます。
ちなみに、三菱UFJ銀行の場合は、平日の午前中に行って、すぐに発行してほしいことを伝えたところ、当日発行してもらえました。(簡単手続きアプリをインストールすると、スマホで即日PDF発行もできます
とはいえ、ネット銀行などで窓口がない場合は郵送になってしまいますし、銀行によっては、窓口手続きに予約が必要な場合もあるので、基本的には出国の2~3週間前には動いておくことをおすすめします。
海外旅行保険付保証明書
海外旅行保険の付保証明書についてですが、こちらは移民局のウェブサイトにも記載はなく、僕自身も実際に必要ではなかったのですが、入国審査で「旅行保険の加入の有無」を聞かれる場合もあります。
実際に提出を求められたという知り合いもいましたし、僕自身もカナダにホームステイことがあった時に、入国審査の時に提示したことがあります。
ですので、必ず必須ではないかもしれませんが、質問された時に、
・加入していません
・加入しているけど、証明できません
だと、それが原因で、持病や渡航歴、所持金や持ち込み荷物などが厳格に審査されて、入国審査に時間がかかってしまう可能性も0ではないので、旅行保険の付保証明書も準備をしておきましょう。
ちなみに、僕自身はエポスカードとデライトジャックスカードの自動付帯の保険のみで入国したため、それぞれのクレジットカードの付保証明書を持っていきました。こちらも「保険の名前 付保証明書」で検索すれば、出てくるはずです。
こちらの付保証明書も郵送してもらう場合は、1週間ほど見ておいた方がいいため、英文残高証明書と同様に2~3週間前には動いておくことをおすすめします。
参考までに、エポスカードとデライトジャックスカードの付保証明書の発行の仕方のリンクを載せておきます。
エポスカードの付保証明書の発行の仕方はこちら
デライトジャックスカードの付保証明書の発行の仕方はこちら
また、ニュージーランドに渡航する際の旅行保険を安く抑えたい方は「ニュージーランドワーホリで格安で十分な補償の旅行保険に加入する方法」をご覧ください。(後日、作成予定)
②実際にコロナ禍後(2023年3月)に入国したときの流れを紹介
入国審査
飛行機から降りた後、ほかの乗客の方たちの流れに沿って、入国審査の場所へ移動します。「Immigration」という看板があるので、そこに行って、①で紹介した「必要な書類」を準備します。自分の順番が来たら、スタッフさんの指示に従って、質問に答えたり、書類を提出するだけです。
今回のボクの場合は、
職員:パスポートを見せてください
自分:パスポートを見せる
職員:あなたはワーキングホリデーで来たのね。1年間の滞在だからね。行っていいよ。
自分:先へ進む
という、かなりあっさりした入国審査でした。
なので、①で解説したような「残高証明書」を見せることも、「旅行保険の付保証明書」を見せることもなく、ビザを見せることさえありませんでした。
他の日本人の人に聞いても、割と同じような感じだったようなので、だいぶ簡素化されたのかもしれません。
とはいえ、移民局のウェブサイトには、「所持金の提示」については表記がありますし、入国拒否のリスクを減らす意味でも、準備をしておくことをおすすめします。
ちなみに、入国審査でよく聞かれる質問と答え方を提示します。
ⅰ.What’s the purpose of your visit?(滞在の目的はなんですか?)-Sightseeing.(観光です) ⅱ.How long will you be staying?(どれくらい滞在しますか?)-One year.(1年間です) ⅲ.Where will you stay?(どこに滞在しますか?)-This one.(滞在先の予約確認書などを見せる) ⅳ.Do you have a return ticket?(帰りのチケットはありますか?) -This one. (帰りの航空チケットを見せる) ーNo, I don’t .(ありません)&(必要に応じて、英文残高証明書を提示) ⅴ.Do you have insurance?(保険に加入していますか?)- This one.(旅行保険の付保証明書を見せる)
預かり荷物を受け取る
ⅰ.こちらも先ほどの入国審査同様に、ほかの乗客の方たちの流れに沿って、荷物受取所(Baggage Claim)へ移動します。
ⅱ.飛行機の便名の書いたベルトコンベヤから自分の荷物を受け取ります。
ほかの乗客の動きと同じようにしていれば、特別問題はないですが、荷物が出てくるのに、かなり時間がかかる場合もあるということは予め想定しておきましょう。
また、もし預かり荷物がベルトコンベアから出てこなかった場合は、荷物預け入れの時にもらった手荷物引換証を持って、空港のスタッフさんに「My baggage didn’t come out.」(私の荷物が出てきませんでした。)と伝えましょう。
ボク自身もカナダに乗り継ぎ便を使って行った時に、一度経験しましたが、名前や滞在先の住所を書くと、大抵は2~3日後には届きます。(海外では時々あることなので、遭遇しても過剰に心配する必要はありません。)
税関検査を受ける
・包装されたお菓子など
・包装された食べ切れなかった機内食
を持ち込みました
機内でもらった「入国カード」に持っている食べ物を正直に書いたところ、X線検査後すんなり通されました。
③食品の持ち込みや、その他の注意点について
⑴食品の持ち込み
「入国カード」に正直に記入して、税関の職員の判断に任せることになります。
基本的には、市販の包装されている(未開封)ものであれば、持ち込める場合がほとんどですが、まれに未開封の市販の食品でも、持ち込めない場合があるようです。
このあたりは、ニュージーランドの税関ルールの解釈によるものですが、一度税関職員が「持ち込めない」と判断したものは原則として覆らないので、指示に従ってその場で破棄することになります。
ちなみに、そこで抗議をしてしまうと、入国拒否に繋がってしまう可能性もあるので、控えた方がいいです。
⑵薬の持ち込み
こちらも、食品と同様で、市販の包装されている(未開封)ものであれば、持ち込める場合がほとんどですが、まれに未開封の市販の食品でも、持ち込めない場合があるようです。
また、開封した薬は、持ち込めない可能性が上がりますが、ボク自身は開封した風邪薬と胃薬をニュージーランドに二度、入国をしたことがあり、ほかの国にも何度か入国しましたが、持ち込めました。
しかし、断られる可能性は十分にあるため、断られた場合はおとなしく現地で同じような薬を購入しましょう。(たいていの薬は、英語表記にはなりますが、問題なく購入できます)
一方で、「病院や医師から処方されている薬」については、断られる可能性が市販の薬よりも高いので、「英文の処方箋」を書いてもらう必要があります。
もし、持病などで、医師から処方されている薬を飲んでいる場合は、必ず「英文の処方箋」を書いてもらいましょう。
補足:入国直後にやっておいた方がいい2つのこと
最後に無事入国して、到着ゲートの外に出てからやっておいた方がいいことを紹介します。
⑴スマホのSIMカードを購入する
町中のスーパーなどでも買えますが、空港内のSparkやVodafoneのTravel SIMの3か月10GBのプランがお得なので、空港で購入することをおすすめします。 (3か月10GBで約4000円)
ちなみに、SIMカードは5分もあれば、すぐに使えるようになり、店員さんと一緒にその場で設定までしてくれます。
スマホのSIMの購入方法と設定について詳しく知りたい場合はこちら
⑵バスのICカード購入する
オークランド国際空港から、オークランド市内の滞在先に移動する場合の移動手段は
・タクシーだと市内の滞在先まで約4000~8000円 ・空港の乗り合いシャトルバス(Airport shuttle)だと市内の滞在先まで約2000~3000円 ・空港バス(Sky drive)だと市内中心部まで約1400円 (市内中心部から滞在先まではタクシーや路線バスで行く必要がある) ・路線バスだと市内の滞在先まで約200円
となっており、路線バスが圧倒的に安いです。
ニュージーランドのバス移動の詳細記事はこちら(後日、作成予定)
ただし、路線バスはクレジットカード決済も現金払いもできないため、空港内の売店でAT HOPカードというICカードを購入する必要があります。(ICカードの購入代金はNZ$10ですが、ワーホリなどで長期滞在するなら作った方が基本的にはお得です)
また、土地勘のない初日の路線バス利用は少しハードルが高いのですが、先ほど解説したように、SIMカードを購入していれば、Googleマップが使えるので、GoogleマップのGPSを使って現在地を把握しながら、降りたいバス停が近づいたら「Stop」ボタンを押してバスを降りることができます。
(英語力0のボクがこの方法で初日から移動できたので、大丈夫です)
また、ニュージーランドワーホリで必要な現地手続きについても、解説していますので、併せてご覧ください。(後日、作成予定)