ニュージーランドのANZ銀行の口座開設するために必要な現地での手続きについて解説します。
なお、ANZ銀行の口座開設は日本からも比較的簡単にオンライン申請ができるので、ニュージーランドに到着する前に済ませてしまうことをおすすめします。
オンライン申請はニュージーランドにいなくても、日本でもともと持っている
●パスポート
●マイナンバー
●住所(日本)
●電話番号(日本)と
●渡航のために取得したビザの情報(ワーホリビザ等)
があれば大丈夫ですが、ニュージーランド到着後に実際のANZ銀行の支店で行う「本人確認の手続き」では、オンライン申請時には必要なかった情報や書類が新たに必要になるので、この記事ではニュージーランドに到着してから現地で行う手続きについて解説します。
✔この記事で分かること ・ANZ銀行の口座開設で必要な書類を準備する方法 ・ニュージーランド現地のANZ銀行の窓口で行う口座開設手続きの内容
①ANZ銀行の口座開設の現地手続きで準備するもの
・パスポートの原本
・印刷したビザ(ワーホリビザ等)
・アカウント情報の詳細(案内がきたメール)
・ニュージーランド内の住所確認書類
・ニュージーランドの電話番号
この5つです。
オンラインで口座開設の申請をした場合、ANZ銀行からこのようなメールが来ると思います。
メールの中では
・パスポートの原本
・印刷したビザ(ワーホリビザ等)
・アカウント情報の詳細(案内がきたメール)
・ニュージーランド内の住所確認書類
の4つを指定してきており、「パスポート」「印刷したビザ」「アカウント情報の詳細のメール」については、口座開設完了時点で既に準備が完了しているはずです。
また、メールには書かれていないですが、「ニュージーランドの電話番号」がオンラインバンキング登録の際に必要なので、空港やスーパーなどで手軽に買えるので、取得しておきましょう。
電話番号の取得方法やSIM選びを検討している方は、こちらの記事もご覧ください。
ニュージーランドワーホリでおすすめのSIMはコレ【トラベルSIMがお得】
そして、問題は4つ目の「ニュージーランド内の住所確認書類」です。
②ニュージーランド内の住所確認書類を準備する方法
英語が理解できる方は「Adress verification document」という文字を見て、「ニュージーランドって書いてないし、日本の住所で申し込んだから、日本の住所が分かる書類を準備すればいいのかな…」と思ったかもしれませんが、住所確認書類として認められるものは
「住所確認書類として認められる形式(acceptable forms of adress verification)」をクリックすると、
このように、本人確認と住所確認で利用できる書類の形式について、ANZ銀行のホームページから確認できます。
これによると、身分証明書として、日本のパスポートが利用できることが分かります。
一方で住所確認書類ついては「過去 6 か月以内の日付で、氏名と現在のニュージーランドの住所が記載されている必要がある」と書かれており、おそらく大半の方は「宿泊施設提供者によって発行されたあなたの名前が書かれた短期宿泊通知書」を使うことになります。
参考までに、ANZ銀行のホームページで公表されている「住所確認書類として認められる書類の形式」の一覧をこちらに載せておきます。
✔住所確認書類
https://anz.co.nzより
(過去 6 か月以内の日付で、氏名と現在のニュージーランドの住所が記載されているもの)
• 公共料金
• ANZ 以外の銀行口座明細書またはドキュメント
• 銀行以外の金融機関の明細書またはドキュメント
• 中央政府機関の文書(例:IRD、ACC)
• 地方議会/政府からの手紙
• 署名された賃貸借契約、フラットまたは転貸契約• 電子ホワイトページ
• 電子イエローページ
• 選挙人名簿
• 保険証書
•自動車登録届出・督促
• 教育機関からの手紙施設、レターヘッド(紙でなければならない)
•宿泊施設提供者によって発行されたあなたの名前が書かれた短期宿泊通知書
• 会社に関する雇用主からの手紙住所を確認するレターヘッド
• 未成年者
– 関係を確認する文書未成年者と保護者の間例えば 出生証明書、後見命令。
と
– 未成年者または親の証拠/未成年者が住んでいる保護者の住所
ボクの場合はAirbnbに宿泊していたため、Airbnbのマイページから「三」をクリックして「旅行」を選択します。
これまでに予約したことのある宿泊先が一覧で出てくるので、その中から住所確認書類で使いたい宿泊先を選ぶと、「ご予約の詳細」を見ることができます。
「ご予約の詳細」の中の「ビザ申請用にPDFで取得」をクリックすると、PDFがダウンロードできます。
そして、印刷したものを提出したところ、無事そのまま登録手続きを進めることができました。ニュージーランドのいくつかの留学サイトなどでは、住所確認書類には「オーナーの署名」が必要という記事も見かけましたが、ボクの場合はそのPDFだけで大丈夫でした。
おそらくホステルの場合も同様で大丈夫だと思いますが、もしAirbnbのように申請で使えそうな様式がなさそうな感じであれば、念のためホステルのスタッフに自分の名前が入った住所確認書類がほしいことを伝えて、印刷した予約票などに署名をしてもらうなどした方がより確実かもしれません。
ちなみに、ニュージーランド内で印刷をしたい場合は、「warehouse stationery」というお店にUSBデータを持っていくと、¢20(約16円)くらいで印刷できます。(オークランドなら至る所にあります)
※2022年にニュージーランドでANZ銀行を開設した方のブログで、日本の住所を登録した場合は、「ニュージーランドの住所証明が不要」で「日本の住所証明」を準備すると書いてありましたが、2023年3月にボクが手続きした時には、ニュージーランドの住所でないとダメだと言われました。
※この辺りは担当者や店舗、行くタイミングによって変わるかもしれないので、そういう可能性もあるということを頭の片隅に置きながら、柔軟に対応していくしかなさそうです。。。
③ANZ銀行の口座開設の現地手続きで行うこと
①②で現地手続きで必要なものを準備できたら、あとは指定された時間に指定された店舗に行くだけです。バスは時間通りに来ないこともあるので、慣れるまでは30分以上は時間に余裕を持って行動することをおすすめします。
ANZ銀行の口座開設の先に支店窓口で行う手続きはこの4つです。
⑴必要書類(パスポート、ビザのデータ、住所確認書類)のコピーを取ってもらう ⑵個別で本人確認を行い、VisaデビットカードまたはEFTPOSを受け取る ⑶オンラインバンキングを開いて使えるようにする(ニュージーランドの電話番号が必要) ⑷「銀行取引明細(bank statements)」を発行してもらう(IRDナンバー申請時に必要)
必要書類(パスポート、ビザのデータ、住所確認書類)のコピーを取ってもらう
ボクの場合は、約束の時間が9時30分で9時10分ごろには着きましたが、同じようなワーホリビザ等でニュージーランドに来た他の国と人たちもかなり並んでいました。時間になると、みんなで一緒に窓口ではなく、2階の別室に案内されて、必要書類の確認とコピーが行われました。コピーが終わると順番に書類の原本が返されて、オンラインバンキングの登録の準備をするように案内されます。(ボクは英語が理解できておらず、やっていなかったのですが、個別で呼ばれた時にやって頂けました)。
個別で本人確認を行い、VisaデビットカードまたはEFTPOSをもらう
名前を呼ばれたら、担当スタッフの方と一緒に個人情報を登録して、カードの4桁の暗証番号を決めます。英語力はほとんどなくても、自分の情報を伝えるだけなので、英語力0のボクでも問題はなかったです。
オンラインバンキングを開いて使えるようにする(ニュージーランドの電話番号が必要)
⑵の流れでそのまま担当スタッフの方と一緒にオンラインバンキングを開いて使えるようにします。この時にニュージーランドの電話番号が必要です。電話番号でオンラインバンキングの二段階認証の設定を行います。基本的には担当スタッフの方が主導してくれるので、問題なかったです。
「銀行取引明細(bank statements)」を発行してもらう(IRDナンバー申請時に必要)
ここまでで、ANZ銀行の口座開設手続きとしては終わりですが、働く際に必要なIRDナンバーを申請する際に必要な「銀行の口座情報」の書類として有効な「銀行取引明細(bank statements)」を発行してもらう作業までやってしまうことをおすすめします。
(※銀行取引明細は三菱UFJ銀行などの日本のメガバンクでは「入出金明細」と呼ばれることもあります)
やることは、ANZ銀行の店内にあるATMで現金をいくらか入金した後、別の金額で現金を引き出してから、窓口に行って、「I want a bank statement.」と言って、「銀行取引明細(bank statements)」を発行してもらうという簡単な作業です。
既にIRDナンバーを発行された方の情報によると、入金額と出金額は別の金額の方がいいということだったので、ボク自身も$60を入金して$20を出金しました。※ANZ銀行のATMでは$20未満は引き出せません。
ちなみに、Go accountで窓口で入出金の手続きをする場合には手数料で$3がかかりますが、窓口での入出金明細を発行する場合は無料です。
自分でオンラインバンキングの画面から取引明細のスクリーンショットを撮ったものでも、IRDナンバーの申請の際に必要な「銀行口座の情報書類」としては有効なようなので、店舗で「入出金明細」をもらうことを忘れてしまった場合や現金を持ち合わせていなかった場合は、オンラインバンキングから行っても大丈夫です。
実際にANZ銀行の店舗で行った
⑴必要書類(パスポート、ビザのデータ、住所確認書類)のコピーを取ってもらう ⑵個別で本人確認を行い、VisaデビットカードまたはEFTPOSを受け取る ⑶オンラインバンキングを開いて使えるようにする(ニュージーランドの電話番号が必要) ⑷「銀行取引明細(bank statements)」を発行してもらう(IRDナンバー申請時に必要)
の4つの手続きは待ち時間も込みで1時間程度で完了しました。
これで、ニュージーランドの銀行である「ANZ銀行」が使えるようになり、ニュージーランドで働く際に必要な「IRDナンバーの申請」に必要な書類も全て揃ったので、一休みしたらIRDナンバーも申請しちゃいましょう。
IRDナンバーの申請方法はこちら